サラダ坊主日記

「この味がいいね」と君が言ったのはお世辞だったねサラダ記念日

Cahier: A Fragment On Recent Days

久々に日本語で文章を書いている。2021年の正月から思い立って英語の勉強を始め、主として関心のある洋書をひたすら読むという余り特筆すべき工夫のない方法論に固執して、分からない単語や文法は随時調べながら、実践至上主義の建前で進めている。ブログの…

Cahier(Observe Everything Carefully to Avoid Falling into Foolishness and Madness)

*人間は愚かであることから逃れられない。どんなに賢明な選良であっても、あらゆる種類の愚行を回避することは不可能に等しい。立場が違えど、その立場に固有の愚行に陥って様々な弊害を惹起するのが人間の性というものである。 愚行という言葉が包摂すべき…

Cahier(Could you confirm there’s no wrongness of me?)

*人間は誰でも間違いを起こす。過ちを犯し、誤認と錯覚に操られ、事実を曲解し、現実的な判断よりも希望的観測を重んじる。つまり、客観的事実に対して欲望に基づいた想定や期待を優先する傾向を生得的に備えている。これは人間の度し難い悪癖の一つである。…

Cahier(Our Virtual Universe)

*引き続き、英語の文章を読むことに日月を費やしている。言葉を読んだり書いたりすることに熱中するのは、奇特な慣習である。別に文字を読まずとも死にはしない。文字を持たない社会というのは、古今東西、幾つもあったし、地域によっては今も存続している…

My Reading Record of “HARRY POTTER and the Order of the Phoenix” 1

英語学習の一環として取り組んでいる J.K.Rowling,HARRY POTTER and the Order of the Phoenix について、未だ読了には至らないが感想の断片を書き遺しておきたいと思う。 英文のペーパーバックで概ね800頁に及ぶ本書は、シリーズ全篇を通じて最大の分量を誇…

Cahier(A Significant Difference between Ruin and Decay of Yukio Mishima)

*自分自身が徐々に年齢を重ねて、まだ致命傷には至らずとも、肉体の随所に色々な不具合、或いはその予兆のようなものを感じる機会が増えてくると、否が応でも「若さ」というものの価値を考えずにはいられない。これは誰もが経験する不可避の通り道であり、…

Cahier(Praying for the miraculous rain, We must have been home alone)

*三度目の緊急事態宣言が東京都、大阪府、兵庫県、京都府に対して発令され、「人流の抑制」という御題目の下に、政府及び自治体は広範囲の業種に対する休業要請に踏み切った。大阪と兵庫で猛威を揮う英国型の変異株が全国的に拡大し、深刻な医療危機を惹起…

Cahier(A Man who has been dry, without compassion for others)

*自分はどういう人間なのか、それを客観的に査定し、評価し、把握することは容易ではない。自分で自分の感情や信条や、抑圧された無意識の想念を適切に解剖し、その構造を闡明するのは一朝一夕に為し遂げられる些事ではない。何処まで突き進んでも、人間の…

Cahier(After all, Nobody knows the Rightest Answer, Anyone has never been a Reliable Prophet)

*既に言い尽くされたことばかりだが、個人的備忘の為に書いておきたい。 *新型コロナウイルスの英国型変異株の蔓延が急拡大し、大阪府は完全なる医療崩壊の危殆に瀕している。感染者の抑制に成功し、関東圏よりも一足先に緊急事態宣言を解除したのは二月末…

Cahier(Everyone can be young and beautiful, at least once a lifetime, but aging properly is too difficult to most of us)

*「時分の花」という言葉がある。能楽の大成者である世阿弥の遺した古典『風姿花伝』に登場する用語で、その年齢に固有の魅力、一過性の魅力を指す。 私は今三十五歳で、人生百年時代と言われる昨今の風潮を鑑みれば充分に青臭い若造の部類に属する年代であ…

My Reading Record of “HARRY POTTER and the Goblet of Fire”

英語学習の一環として取り組んできた J.K.Rowling, HARRY POTTER and the Goblet of Fire, London, 2014 を漸く読了したので、感想文を認めておきたい。 英文で617頁に達する分厚い書物であるから、全篇の通読には骨が折れた。しかし、明らかに自分の英語読…

Cahier(Polish Your Strength)

*春である。新入社員の配属が始まり、大規模な人事異動が実施され、昨年度の実績を踏まえた人事考課の面談が各所で行われている。私の勤め先は毎年五月が期初である。過去一年間の勤務の成果や各自の成長を振り返り、来期の方針や目標達成に向けて銘々が自…

Cahier(Hybrid Language as Historical Heritage)

*引き続き、英語学習に明け暮れている。今読み進めているハリー・ポッターの第四巻 HARRY POTTER and the Goblet of Fire は、手許のペーパーバックで617頁という途方もない破壊力で、現時点で漸く約400頁まで辿り着いたところである。しかも、これまでの巻…

Cahier(A Burning Desire for Approval)

*四月から私の直属の部下となる問題児と会社のオフィスで二時間ばかり面談をした。話頭は多岐に亘り、その仔細を悉くここに明示することは出来ない。そもそも業務及び個人の事情に関連する話柄であるから、妄りに公開して許されるような種類の内容ではない…

Cahier(My situation will partly change into a harsh state with new spring coming soon)

*先日、娘が五歳の誕生日を迎え、家でささやかな祝宴を催した。古い写真と比べて眺めると、随分と顔つきが凛々しくなった。弁舌は頗る達者で、自己主張に関して物怖じを知らない。昔は定期的に風邪を引いたりアレルギー性の咳に苦しんだりしていたが、最近…

Cahier(Days when I was younger so much)

*元旦以来、一年の計として英語学習を志し、毎日洋書を読んでいる所為もあり、学習するとは何なのか、どういう本質や特徴を備えているのか、ということを時折考える。他人が未知の物事を学ぶ際にどういう方法論を採用しているのかということに対しても関心…

Cahier(Various Changes Increasing in Our Lives)

*引き続き、洋書の繙読を続けている。先日「ハリー・ポッター」シリーズの第四巻に当たるHARRY POTTER and the Goblet of Fireを、幕張新都心のイオンモールにある蔦屋書店で買い求めた。眩暈を覚えるような分厚さである。本文だけで600頁以上、外観は完全…

My Reading Record of “HARRY POTTER and the Prisoner of Azkaban”

英語学習の一環として J.K.Rowling,HARRY POTTER and the Prisoner of Azkaban,2014,London を読了したので感想文を認める。 シリーズ三作目に当たる本書では、ハリー・ポッターの亡父の親友であったシリウス・ブラックに纏わる一連の騒動が、物語の中核を成…

Cahier(The Desire to Purify Everything)

*人間には、何かを純化したいという欲望が時折兆す。何か不安定な要素、不当な要素を排除することによって劇的な改善を望みたいという、謂わば「リセット」することへの欲望が人間の精神の根底には巣食っている。仕事でも家庭でも、対象は何でも構わない。…

Cahier(Portrait of the Artist As a Young Suicide)

*引き続き、仕事と育児と英語学習の三本の矢で私の日常は貫かれている。先日はリスニングの勉強の一助になればと思い、近所のブックオフでハリー・ポッターの映画のブルーレイディスクを購入した。尤も、本気でリスニングの勉強をするならば、Amazonの展開…

Cahier(Falling into Foreign language)

*引き続き、英語学習に明け暮れる日々である。とはいえ、明け暮れるというほど熱心に努力しているとは思わない。地道に洋書を読み、分からない単語や文法を時折スマホで調べるという程度で、御世辞にも効率的とは言い難い。けれど、私は別に一刻も早く英語…

My Reading Record of “HARRY POTTER and the Chamber of Secrets”

英語学習の一環として取り組んだ J.K.Rowling,HARRY POTTER and the Chamber of Secrets,London,2014 を読み終えたので、感想文を認める。 数奇な出自を持つ少年ハリー・ポッターが、ホグワーツ魔法学校(Hogwarts School of Witchcraft and Wizardly)の生徒…

Cahier(The Transition of the Verbal Hegemony)

*引き続き、日々の生活に決定的な変貌はなく、コロナ感染者の減少に伴って徐々に仕事が忙しくなりつつある以外には特筆すべき問題もない。泡沫のような有り触れた出来事が幾つも列なって流れ去っていくばかりである。通勤時間や就寝前の時間を使って黙々とH…

Cahier(Discriminatory Comments aren't just his own but ours)

*引き続き、仕事と育児と洋書の日々で、生活に劇的な変革は起きず、その予兆もない。従って特段のtopicもない。誰にも利益のない私的な備忘録として走り書きする。その瞬間には何の意味もないと思われた出来事や、瑣末な思考の断片が、数年を閲した後に再読…

Cahier(Keeping alive with Social Fragmentations)

*引き続き、英語学習を継続する日々を過ごしている。仕事と育児と洋書の繙読で私の生活の過半は占められている。今は HARRY POTTER and the Chamber of Secrets を読んでいる。通勤の途上や休憩時間、就寝前の時間を読書に充てている。差し当たっての目標は…

My Reading Record of “HARRY POTTER and the Philosopher's Stone”

英語学習の一環として J.K.Rowling,HARRY POTTER and the Philosopher's Stone,London,2014 を読了したので感想文を認める。 原書の初版は1997年、邦訳の初版は1999年に刊行されている。本書は世界的に爆発的流行を示し、巨費を投じて映画が製作され、現在に…

Cahier(語学的生活)

*引き続き、英語学習に励んでいて、もう直ぐ HARRY POTTER and the Philosopher's Stone を読み終える。未知の単語や言い回しには幾つも出逢うが、文脈に基づいて推測したり、観念して辞書を引いたりしながら、坑道を掘削するように読み進めている。それが…

Cahier(Non-Platonic Days of Learning English)

*最近は英語学習と称して専ら J.K.Rowling,HARRY POTTER and the Philosopher's Stone,London,2014 を読んでいる。十代の頃に邦訳で読んだ経験があり、大まかな筋書きは記憶の底に残っているので、知らない英単語や見慣れぬ表現の意味を推し量りながら読む…

The Pessimistic Vision about the Culture and Population of Japan in the Future

新型コロナウイルスの感染爆発に歯止めが掛からない状況が続いている。二度目の緊急事態宣言発令に就いて、その限定的な対策に関する疑念は方々で論じられており、対象となる地域の範囲の拡大も漸進的で、リモートワークの社会的進捗も順調とは言えない。 厚…

My Reading Record of "The Old Man and the Sea"

英語学習の一環として繙読した Ernest Hemingway,The Old Man and the Sea,London,2004 について、感想の断片を認める。 邦訳を含めて、ヘミングウェイの小説を通読するのは今回が初めての経験である。私の英語力では、贅肉を削ぎ落とした緊密な文体と評され…