サラダ坊主日記

「この味がいいね」と君が言ったのはお世辞だったねサラダ記念日

2016-08-03から1日間の記事一覧

Cahier(書き手の論理・保坂和志のコンセプト・分業社会への苛立ちと警鐘)

*保坂和志という作家は、様々な文章を通じて、小説を完成された外在的な対象として取り扱う評論家的な態度を批判している。彼のコンセプトは、小説という文学的営為を「書き手の側に取り戻すこと」である。何故、書き手の側に取り戻さなければならないのか…

「小説」の多様な生態系

話は小説に限らないが、小説ということに的を絞って書かせてもらうと、人間がそれぞれの個性というものを不可避的に備えざるを得ないことと相関するように、小説というのは実に多様な形式を取り得るし、それらは一見すると互いに全く異質な原理によって綴ら…

サラダ坊主風土記 「筑波」

今日、仕事の休憩中に妻からのメールを開いて初めて知ったのだが、茨城県つくば市にある西武百貨店が2016年度中に閉店することが決まったという。 私は二十三歳から二十五歳にかけての時期、テナントの店長として筑波西武で働いていた。辞令が下るまで、…