サラダ坊主日記

「この味がいいね」と君が言ったのはお世辞だったねサラダ記念日

2017-04-15から1日間の記事一覧

抽象と断罪 三島由紀夫「午後の曳航」

三島由紀夫の『午後の曳航』(新潮文庫)を読了した。 この作品に限らず、三島文学の普遍的な特質と言える要素なのかも知れないが、今回「午後の曳航」を通読して改めて感じたのは、その文体や構成の根本的な「明晰さ」である。様式美と言い換えてもいい。三…