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サラダ坊主日記

「この味がいいね」と君が言ったのはお世辞だったねサラダ記念日

食べることは、どんどん抽象化されていく

私は仕事でサラダを中心とした所謂「惣菜」を取り扱っている。こういう業種は世間では「中食」と呼ばれていて、レストランなどの「外食」と、家庭で料理を作って食べる「内食」との中間に位置するものとして分類されている。 大昔ならば、家族の食事は家でお…

売上の根底には「信用」が横たわっている

小売業の店長という立場は、日々の売上予算を追い掛けることに仕事の重点が置かれる。サービスの良し悪し、商品の良し悪しは固より大事な要素だが、幾ら壮麗な経営理念を公言してみたところで、実際に数字を出せなければ販売部の任務を成し遂げたことにはな…

「儲からないことをやるのは罪である」という呪縛

私は小売業の店長で、現場で日々、収益の追求に明け暮れている。それは私の所属する組織が「企業」であるからで、この苛酷な資本主義社会においては、利潤の追求は常に至上命題である。別に銭金を儲けることだけを念頭に置いている訳ではなく、大前提として…

「出来ない理由を探すな」というイデオロギー

仕事をしていると、色々な意見に遭遇する。銘々の個性を備えた人間同士が、様々な見地から自分の持論を述べ合うのだから、それらの多彩な見解が相互に矛盾したり、或いは適当な次元で折れ合い、馴れ合ったりするのも、日常茶飯事になるのは避け難い。だから…

商売の根本は「売れないこと」である

私は二十歳の時からずっと小売業の現場で食品を取り扱って飯を食ってきた。けれど、そうやって商売で給与を稼いで家族を養ったり家を買ったり、その他様々の雑多な支出に金を費やしたり出来るのは、つまり曲がりなりにも私が商売人としての渡世を営んでいら…

人間の尊厳と、労働の内実と

私は十年前に今の会社へ入り、特に適性があるとも思えないまま、それでも続けるうちに技倆も上がり、経験も積み上がり、信頼も少しずつ得られるようになって、未だに居座り続けている。先月の頭から本格的に転職活動を始め、最終的には頓挫してしまったが、…

「叱責」という点滴

私は東日本大震災の起きる直前の2011年晩冬から三年余り、市川市の店舗で店長を勤めていた。現在の妻は、その店舗で働いていたアルバイトスタッフであった。 先日、当時一緒に働いていたパートの主婦三名を、私の妻が家に招いた。私も休みだったので、同…

峻烈な風景と、私が育てられた場所

生きることは振り返ることであり、思い出すことでもある。言い方を換えれば、生きることは思い出すことに似ている。自分がどういう経路を辿って、現在の場所まで辿り着いたのか、それを改めて顧みることは、私の心に不思議な感興を与える。 今日、売場へ会社…

選ぶこと、迷うこと、信じること

連日、転職活動への決意を語り続けておきながら、この期に及んで、迷いが生じている。我ながら情けない限りだが、心が揺らいでいることは事実なので、恥を忍んでありのままに書こうと思う。 今日は会議だった。退職の件に就いて、直属の上司が、更に自分の上…

それは私の望む道ではない

夕刻、携帯を開いたら(今どき、携帯を「開く」とは言わないと、以前、妻に笑われたことを思いだす)、先週面接を受けた人材派遣の会社から、不採用を告げる所謂「お祈りメール」が届いていた。 saladboze.hatenablog.com 現在の会社に入って十年が経ち、ア…

貴方は、その仕事を愛してますか

会社の直属の上司に、改めて退職の意思を告げた。 内定を確保した訳ではないが、年末の繁忙期に向けて、小売の現場は俄かに忙しくなる。十二月に入り、冬の賞与が支給され、歳暮やクリスマスプレゼントを購入する顧客が百貨店のフロアに濫れ始める頃になれば…

本当の言葉、転職の現実

昨夜の記事に書いた通り、今日は面接を二社受けてきた。 saladboze.hatenablog.com どちらも人材派遣、職業紹介などの事業を展開する会社で、私はキャリアコンサルタントという職種に応募した。名前は仰々しいが、要するに営業である。 昨夜、仕事の帰り道、…

「転職」の根底にある想い

今日は終日、会議だった。私の職種は小売業の尖兵なので、日頃は店舗に通勤するのだが、月に三回ほど、東京の事務所へ会議に出掛けていく。売上や収益に関する対策の立案や、商品計画や労務管理やら、会社の方針説明やら、その他の細々とした雑用も含めて、…

会社が私を縛るのではない。私が私を縛っているのだ。

「自縄自縛」という言葉がある。文字通り、自分で自分を縛るという意味だ。 自分の本心を掘り下げて、今まで余り直視した例のない暗がりにまで鼻面を突っ込んで、深く覗き込んでみようと努めるのだけれど、自分で自分の躰を抓るときのように、どうしても手加…

限られた時間の中で生きること

連日、転職を巡る諸問題が私の頭を悩ませている。そう書くと、酷く苦しんだり憔悴したりしているように聞こえるかも知れないが、思い詰めてはいない。ただ、考えなければならないこと、改めて検討しておかなければならないこと、それらが泡沫のように次々と…

「現場主義」という魔法の言葉

小売業界に限らず、店舗と本部、支店と本店、工場と本社といった組織の区分は、企業の体制としては珍しいものではない。いや、企業だけに留まらず、どんな組織でも、実際に活動する拠点と、各地に点在する拠点を統括する中枢的存在というのは、一定の規模を…

「理想」を持つことの意義

今日、転職の為の面接を受けに、久方振りに横浜方面まで足を延ばした。 そこは個別指導の学習塾を展開している企業で、色々と面接官の方に質問を投げ掛けてみた。どんなことでも訊ねてくれ、総て正直に答えるからと大見得を切るので、私は気になったことを幾…

あの曲がり角の向こうには、どんな景色が広がっているのだろうか?

自分の想いを掘り下げることの重要性について、考える日々が続いている。彼是と雑多なことを書き散らす習慣は、このブログを始める以前から十年以上も続いている。十代の頃は、もっと訳の分からない個人的な走り書きのようなものを、ノートに書き溜めていた…

それまで存在しなかった「世界」を切り拓く為の苦闘

転職を志すに当たって、自分自身の本心を振り返り、その内側、その奥底に底流している感情や思念を探り出そうと、連日こうして文章を書き殴っている。書き進めるうちに、少しずつ見えてくるものもあれば、余計に深みに嵌まり込んで真実が遠退いてしまうよう…

社会と直接つながる生き方はできないだろうか?

前回の記事に通じる内容を書く。 saladboze.hatenablog.com 大学を卒業し、企業などの法人に就職して、与えられた役割を全うすることで生活の保障を得る。こうした仕組みは、私たちの暮らす社会においては極めて強固で堅牢な「型枠」として存在し、機能して…

転職すれば世界が変わるだろうという思い込み VS 転職したって世界は変わらないだろうという思い込み

転職すれば世界が変わるだろうという思い込みは、今の仕事に、或いは直接仕事に関わらずとも自分の現状に不満がある場合に、恩寵のように降臨する美しい幻想であろう。転職という言葉に固執せずとも、環境を変えることで今の自分から脱皮出来る、今まで出来…

「叱責」について

誰でも食う為には働かねばならず、働く以上はその作業なり行為なりが他人の為に、社会の為に役立っていなければならず、少なくとも顧客や上長や同僚や後輩から必要な存在であると公的に承認されねばならない。これはどんな業種でも職種でも決して避けて通る…

「チームワーク」について

私は今三十歳で、今年の冬には三十一歳になる。大学を一年で中退し、順序を違えた慌ただしい結婚の末に、妻子を養わねばならないという重厚な責任を負った為に、二十歳の時から社会に出て勤人としての日々を送ってきた。何の取り柄もない凡庸な男で、仕事は…