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サラダ坊主日記

「この味がいいね」と君が言ったのはお世辞だったねサラダ記念日

組織の論理、個人の論理 映画「64」に関する覚書

大雨の降り頻る月曜日の朝から、幕張新都心のイオンシネマまで「64」の前篇と後篇を纏めて観覧する為に出掛けてきたので、作品の感想を書き留めておく。ネタバレを嫌う方は、作品の鑑賞後に読んで頂きたい。 横山秀夫の硬質な警察小説を下敷きに作り上げら…

それは凡庸で退屈な感傷に過ぎないのだろうか? リュック・ベッソン監督「レオン」

私は熱心な映画愛好家ではなく、映画館に足を運んで二時間余りの沈黙に閉ざされた視聴に金を払う習慣とも、それほど親しい訳ではない。映画館へ足を運ぶ習慣が多少なりとも自分自身の生活サイクルに入り込むようになってきたのは、ここ数年間の話で、それも…

堆積する時間の中を生きていく 是枝裕和監督「海街diary」

どうもこんばんは、サラダ坊主です。 2016年、明けましておめでとうございます。 元旦を迎えたばかりの夜更けに徒然と、例によって勝手気ままな雑文を草したいと思います。 昨年、幾つか見た映画の中で一番印象的だったものはどれだろうと、先日何となく…

長崎に黒い雨が降る 山田洋次監督「母と暮せば」

どうもこんばんは、サラダ坊主です。 今夜は山田洋次監督の新作映画「母と暮せば」について書きます。 2015年は敗戦から70周年ということで、戦争に題材を取った映画やドラマ、ドキュメンタリーなどが目立つような気もします。この「母と暮せば」とい…

「レイシズム」という宗教 映画「杉原千畝 スギハラチウネ」をめぐって 2

どうもこんにちは、サラダ坊主です。 先日アップしたエントリーの続きを書こうと思います。 saladboze.hatenablog.com ヘブライ人の民族的共同体における宗教的信仰として形成されたと思しきユダヤ教は、ナザレのイエスという革命的な改革者によってキリスト…

「レイシズム」という宗教 映画「杉原千畝 スギハラチウネ」をめぐって 1

どうもこんばんは、サラダ坊主です。 先日、船橋のららぽーとで最近公開された唐沢寿明主演の映画「杉原千畝 スギハラチウネ」を鑑賞してまいりました。第二次世界大戦中の東欧リトアニアを舞台に、ナチスドイツから民族浄化の対象に選ばれ、行き場を失った…

幽閉された「悪意」の増殖 映画「ソロモンの偽証」

どうもこんばんは、サラダ坊主です。 本日は、これも若干旧聞に属する作品ですが、映画「ソロモンの偽証」について思うところを述べたいと思います。 この作品は宮部みゆきの小説を原作としており、劇場用実写映画は「前篇・事件」と「後篇・裁判」の二部作…

表現の自由という、名状し難い「困難」 映画「図書館戦争 -THE LAST MISSION-」

どうもこんばんは、サラダ坊主です。 本日は、やや旧聞に属するテーマかも知れませんが、10月10日に公開されて大ヒットを記録している実写映画「図書館戦争」の続編について書きたいと思います。 内容としては前作同様、有川浩の原作小説から大きく逸脱…

「幽霊」の政治学 映画「桐島、部活やめるってよ」

どうもこんばんは、サラダ坊主です。 今夜は2011年に公開された映画「桐島、部活やめるってよ」について書きます。 この作品は元々、朝井リョウの書いた小説が原作ですが、映画化された作品は原作のニュアンスを残しつつも、遥かに上質な芸術作品へ昇華…

暴力と哀傷 北野武「HANAーBI」

どうもこんばんは、サラダ坊主です。 長い間更新を怠っておりました。申し訳ありません。 今日は北野武監督の「HANA-BI」という映画について書きます。 御存知の通り、北野監督はツービートという漫才コンビから出発して、今では世界的な映画監督の一…

映画におけるストイシズム / 「原作」という呪わしき理念

どうもこんばんは、サラダ坊主です。 ここ数年、私は劇場へ足を運んで映画を見ることが多くなりました。映画というのは本来「映画館」で鑑賞されることを想定して作られているので、テレビやDVDで見ると、今一つ物足りなく感じることがあります。何より、…