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サラダ坊主日記

「この味がいいね」と君が言ったのはお世辞だったねサラダ記念日

追憶

ドリトル先生の想い出

どうもこんばんは、サラダ坊主です。 最近、一歳になった娘が、リビングに置いてある数冊の絵本に、以前よりも関心を示すようになりました。 その日の気分で、関心を示す対象となる絵本は異なるのですが、気に入ったものは熱心にページを開いたり閉じたりし…

「愚昧な子供」としての私

読まなければならない、或いは端的に「読んでみたい」と思う本は幾らでもあるのに、いざ取り掛かると案外頭に入らなくて投げ出してしまったり、一冊の読書に長い日月を費やし過ぎて飽きてしまったり、といった経験は日常茶飯事である。昔は、つまり十代の頃…

ジュール・ヴェルヌの想像力と、若き日々

母方の祖父母の家は、山口県の下関市にあった。子供の頃は夏と冬に、新下関の駅からタクシーに揺られ、坂道に面した古びた一軒家に運ばれるのが慣例であった。祖父は昔、捕鯨船の機関長を務めていて、時には南氷洋まで遠出して半年以上も家を空けることもあ…

図書館の子供たち

私は小さな頃から読書が好きで、小学生の頃から図書館に通うことが重要な趣味の一つであった。当時は未だ、大阪府枚方市に暮らしていて、樟葉駅に程近い樟葉図書館が、私の主要な拠点であった。自転車を乗り回して出歩くことが日常になってくると、わざわざ…

N君の想い出

何とはなしに、漠然と思い出したことがあるので書き留めておく。 生後七箇月になる娘は、日々元気に動き回り、口の中には小さな乳歯の萌芽のようなものも見え始め、刻々と成長しつつあるということが実感として明瞭に迫ってくる。小さな躰、大人から見れば本…

怪しい不動産屋

今年の春に、私は千葉銀行の船橋支店で最終決済を終え、完成したばかりの新居へ引っ越した。物件を探し出したのは去年の夏頃で、妊娠した妻が、今後の育児環境などを踏まえ、両親と姉夫婦が暮らし、幼い頃からの友人も多数暮らしている幕張に家を買うことを…

退屈な人生の、退屈な燦めき

久々に朝から晩まで働いて、随分と疲れを覚えた。これでも小売の現場に立つようになって十年を越え、今更「通し」の立ち仕事に心身を参らせる虞はない。だが、昔のように、つまり二十代前半の頃のように、無我夢中で働き抜くことの尊さのようなものには、余…

競馬と莨と、少年の夏

仕事を終えて十時過ぎに家に帰り着き、偶々テレビのチャンネルを回したら(今どきダイヤル式のテレビなんて存在しないし、一定の年齢層から下の人々は、チャンネルを「回す」とは言わないのだろうか)、凱旋門賞の中継を流していた。今年の日本ダービーを勝…

「妻」と呼ばれる人々

世の中には色々な役割があり、誰しも社会、或いは世界という大きな天蓋の下で、何らかの地位を占めながら生きている以上は、そうした役割の仮面やら鎧やらに縛られる宿命からは逃れられない。夫婦というのも役割の一種で、私たちの社会の礎になる、微小な単…

私が無職だったころ

私は二十歳の時に最初の結婚をした。所謂「授かり婚」という奴で、入籍の三箇月後には息子が産まれる予定であった。そのときの配偶者は離婚歴があり、九歳の娘を連れていた。大学を一年で中退し、実家暮らしのフリーターとして怠惰な日々を過ごしていた私は…

路傍の酔漢

「追憶」というカテゴリーに分類してみたが、さほど古い話ではない。それどころか、つい二週間ほど前の夜の話だ。私は勤め先の東京支社で日がな一日会議に明け暮れ、すっかり草臥れた体を引き摺って総武線の幕張駅へ辿り着いた。蒸し暑い夜だった。 家路を辿…

盗みたがる人

こういうことを人目に触れるところで書いていいのか分からないが、何でも備忘録として書き遺しておこうと思う。 私はわりと手癖の悪い人間であった。幼稚園に通っていた頃、何度か友達のおもちゃを盗んだ。どうしても欲しくて、我慢が利かず、こっそり盗み取…

京都残影

私は大阪府の枚方市というところで、中学二年生の終わりまで生まれ育った。枚方市は大阪府の北西部にあり、京都府八幡市と隣接していて、私の住んでいた樟葉という地域は京都府との境界線が眼と鼻の先であった。 中学だったか小学校だったか忘れたが、学校の…

「追憶」の、様々な側面

既に日付が変わってしまったが、2011年3月11日に発生した東日本大震災の甚大な災禍から、早くも私たちの国は五年の歳月を閲したことになる。 昨日はマスコミでもネットでも、様々な場面で「あの日」の追憶が語られ、綴られていた。あの悲劇を二度と繰…

思い出はいつもキレイだと、昔、テレビで歌っていたけれど

今週のお題「20歳」 十代の頃、私はいつも鬱屈した、満たされない思いを抱えて日々を生きていた。特別で崇高な悩みの種を抱えていたという訳ではない。誰だって十代の半ばから終わりにかけての季節に、原因も定かでない訳の分からぬ迷妄という奴に囚われるこ…

この世界に「平日」など存在しない

今週のお題「今の仕事を選んだ理由」 どうもこんばんは、サラダ坊主です。 今夜は少し体調が優れないので、余り明確な主題は定めずに気楽に書き流そうと思います。というような導入の文句を冒頭に掲げるのは、読んでくれる方々に対して失礼な発言かも知れま…