2017-06-24 夏色十句 詩作 一 ベランダに 蛍火が飛ぶ 死期を待つ 二 壊れたら 買い替えるだけ 夏の闇 三 簪が 落ちていました 路地裏に 四 三毛猫が 必死に駆ける 警報機 五 踏み切りの 風吹き渡る 通学路 六 紫陽花が 腐れていくよ 登校日 七 純白の 海岸線に 水死体 八 夏休み 午後の曳航 蝉時雨 九 花壇には 植えられないの クレヨンは 十 スカートを 買いに出掛けた きりでした