引き続き、ルクレーティウスの『物の本質について』(岩波文庫)に就いて書く。 古代ギリシアの賢人エピクロスの思想を後世に伝えるルクレーティウスの貴重な詩文は、エピクロスの遺した厖大な著述(現代では、その過半は既に散逸して、我々の眼に触れる見込…
*三月十五日を以て、娘が三歳になった。永いような、短いような、不思議な感覚に囚われている、と月並な科白を書きつけてみる。 新生児室のベッドに横たえられてすやすやと眠っている生まれたての娘の顔を、大きな硝子越しに眺めた記憶が、今でも鮮明に眼裏…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。