サラダ坊主日記

「この味がいいね」と君が言ったのはお世辞だったねサラダ記念日

2019-12-16から1日間の記事一覧

観照的主体への怨讐 三島由紀夫「月澹荘綺譚」

プラトンの『テアイテトス』(光文社古典新訳文庫)を繙読するのに草臥れたので、久々に三島由紀夫の小説に就いて書く。取り上げるのは「月澹荘綺譚」(『岬にての物語』新潮文庫)である。 この小説は、三島由紀夫という作家が繰り返し自作の主題に挙げてき…