柄谷行人の『哲学の起源』(岩波現代文庫)に就いて書く。 中学生の頃、偶々父親の書棚から、カヴァーのない年季の入った『意味という病』の単行本を発掘して、何の予備知識も持たずにパラパラと頁を捲り始めたときの、あの不思議な昂揚は今でも頭の片隅に残…
ジャン・ブランの『ソクラテス以前の哲学』(文庫クセジュ)に就いて書く。 レウキッポスとデモクリトスによって創始された古代ギリシアの「原子論」(atomism)が内包する最も重要な画期性は、その宇宙論が「空虚」及び「無限」の観念を導入したという点に存…
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