サラダ坊主日記

「この味がいいね」と君が言ったのはお世辞だったねサラダ記念日

2020-03-05から1日間の記事一覧

色欲と懲罰 三島由紀夫「山羊の首」

三島由紀夫の短篇小説「山羊の首」(『ラディゲの死』新潮文庫)に就いて書く。 この作品の主題であり、全篇を束ねる寓意の焦点でもある「山羊の首」の反復的な登場は、太宰治の虚無的な短篇小説「トカトントン」を多くの読者に想起させるのではないだろうか…