サラダ坊主日記

「この味がいいね」と君が言ったのはお世辞だったねサラダ記念日

2020-06-13から1日間の記事一覧

Ecstasy and Nihilism 三島由紀夫「ラディゲの死」 3

三島由紀夫の短篇小説「ラディゲの死」(『ラディゲの死』新潮文庫)に就いて書く。 少年の平静な目つきに、コクトオが見たものは、危機に抗はむかっている倨傲の影である。この目こそは青年たちがことごとく懐疑派になって、自暴自棄に陥っていた時代に、懐…