サラダ坊主日記

「この味がいいね」と君が言ったのはお世辞だったねサラダ記念日

2020-07-21から1日間の記事一覧

「Hopeless Case」 22

もう自分が確りと面倒を見る以外に選択肢はないと、辰彦は覚悟を決めた。荒城との面談を終えた椿は脱け殻のように無口で、そんな憔悴した姿を目の当たりにした編輯部の面々は、ざまあ見やがれという無慈悲な感想を口にしつつも、同時に或る痛ましさも感じて…