サラダ坊主日記

「この味がいいね」と君が言ったのはお世辞だったねサラダ記念日

詩作 「声の続く限り」

声の続く限りに
叫ぶ願いがあり
世界には夕焼けと地平線があり
私には小さな家と妻子がある
何億年と奏でられつづけた
地球の地鳴りのような音楽と
その遣る瀬ない休符の繰り返しに みちびかれ
私たちの生命は重い荷車を
曳きずりつづける
ロケットミサイルが 虚空を劈き
私たちの浅い眠りに 一拍の闇の音楽をそそぎこむ
あした平和が来ないならば
私たちの歌は 呪詛にかわるだろう
オレンジ色に 光り輝く地平線の輪郭に
にじむのは誰かの撒き散らした血潮
私たちは昏々と眠りつづける
愚かにも
多くの罪を背負ったままで