サラダ坊主日記

「この味がいいね」と君が言ったのはお世辞だったねサラダ記念日

2017-04-10から1日間の記事一覧

「少年性」をめぐる惨禍 大江健三郎「飼育」を読んで

大江健三郎の芥川賞受賞作である短篇小説「飼育」を読み終えた。 作家の初期の傑作長編小説として名高い「芽むしり仔撃ち」にも通底する独特の空気を湛えた、この美しい小説は、独自の文体を駆使して、無垢であると同時に淫らで狂暴でもある「少年」の心理と…