サラダ坊主日記

「この味がいいね」と君が言ったのはお世辞だったねサラダ記念日

2019-01-23から1日間の記事一覧

「天使」としての詩人、或いは「実存」の拒否 三島由紀夫「詩を書く少年」

引き続き、三島由紀夫の自選短篇集「花ざかりの森・憂国」(新潮文庫)に就いて書く。 生まれたばかりの赤ん坊は、世界の宏大無辺であることを知らない。嬰児にとって他者は母親と父親に限られ、しかも自己と両親の境目は限りなく曖昧模糊としている。時間の…