サラダ坊主日記

「この味がいいね」と君が言ったのはお世辞だったねサラダ記念日

2019-08-02から1日間の記事一覧

機密と恐怖 三島由紀夫「花火」

三島由紀夫の短篇小説「花火」(『真夏の死』新潮文庫)に就いて書く。 この「花火」という小説は、所謂「怪談」の内幕を、脅かす側の楽屋から眺めるような造作になっている。尤も、この小説における「怪談」の被害者は必ずしも運輸大臣の岩崎だけに限られな…