サラダ坊主日記

「この味がいいね」と君が言ったのはお世辞だったねサラダ記念日

2019-09-19から1日間の記事一覧

裁かれる天使、その透明な孤立 三島由紀夫「殉教」

三島由紀夫の短篇小説「殉教」(『殉教』新潮文庫)に就いて書く。 特定のカリスマに率いられた邪悪な少年の一群によって行われる陰鬱な制裁を描いた三島の作品と言えば、直ちに有名な「午後の曳航」が思い浮かぶ。二等航海士の塚崎竜二が、洋上の英雄として…