*セネカの『生の短さについて』(岩波文庫)を繙読していたら、次のような記述に逢着した。 しかるに、快楽は喜悦の絶頂に達した瞬間に消滅するものであり、それほど広い場所をとらず、それゆえ、すぐに満たし、すぐに倦怠を覚えさせ、はじめの勢いが過ぎれ…
引き続き、セネカの『生の短さについて』(岩波文庫)に就いて書く。 多くの人間が、生物学的な宿命たる「死」の到来の厳然たる絶対性に眼を塞いで生きている。日々、忙しさに追い立てられて暮らしていると、自分の「死」という約束された暗鬱な未来に想いを…
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