サラダ坊主日記

「この味がいいね」と君が言ったのはお世辞だったねサラダ記念日

2020-05-16から1日間の記事一覧

ショーペンハウアー「幸福について」に関する覚書 4

引き続き、ドイツの哲学者ショーペンハウアーの『幸福について』(光文社古典新訳文庫)に就いて書く。 ごく大ざっぱに概観すれば、苦痛と退屈は、人間の幸福にとって二大敵手である。さらに私たちは、この二大敵手のうち、一方からうまく遠ざかっても、もう…

ショーペンハウアー「幸福について」に関する覚書 3

引き続き、ドイツの哲学者ショーペンハウアーの『幸福について』(光文社古典新訳文庫)に就いて書く。 ショーペンハウアーは、個人の幸福にとって最も肝腎なものは「彼自身にとって彼は何者なのか」という問題だと明言している。幸福の根拠を徒らに自己の外…