2019-09-10 詩作 「冒頭」 詩作 風のなかで誰かが歌っていた 春の嵐が 都会の鉄道網をぞんぶんに掻き乱した ハレー彗星がもうすぐ地球に届く 総武線各駅停車は今 亀戸駅を発車したばかりです 強がって結局は 相手のなさけを欲しがっているだけ 理窟で割り切れるものを 拾い集める でも欲しいのは余りの部分だ 切ない端数が 私の望む世界の光なのだ