2020-05-24 詩作 「隔壁」 詩作 手の届かないものが幾つも並べられショーウインドウの冷たい硝子に朝焼けが映る孤独という言葉の手垢に塗れた感触を海に流して私は私の孤独の内側にうずくまる時計の針が冷静に歩き続ける 私は闇のふところで静かに息を吐いていた幾つかの夢が儚い幻であることを静かに立証した私の描いた夢は繰り返される暴力の顎門にかみくだかれ跡形もない私たちの失錯の奏でる音楽私たちの不器用な罪