サラダ坊主日記

「この味がいいね」と君が言ったのはお世辞だったねサラダ記念日

詩作 「隔壁」

手の届かないものが
幾つも並べられ
ショーウインドウの
冷たい硝子に朝焼けが映る
孤独という言葉の
手垢に塗れた感触を
海に流して
私は私の孤独の内側にうずくまる
時計の針が
冷静に歩き続ける

私は闇のふところで
静かに息を吐いていた
幾つかの夢が
儚い幻であることを静かに立証した
私の描いた夢は
繰り返される暴力の顎門にかみくだかれ
跡形もない
私たちの失錯の奏でる音楽
私たちの
不器用な罪