サラダ坊主日記

「この味がいいね」と君が言ったのはお世辞だったねサラダ記念日

私生活・回想

毎日、少しずつ書くという習慣

今、半月ほど連続でブログの更新を維持している。 毎日更新を連続したからといって、何らかの具体的な御利益が得られる訳でもない。別に意気込んで連続更新を遣り抜こうと思い立って着手した訳ではない。先月来、転職に関する悩みが日々、頭の中で重油のよう…

赤ん坊は、基本的に「前向き」である

私には生後半年余りになる娘がいる。頗る可愛い女の子である。 saladboze.hatenablog.com 未だ「赤ん坊」の部類に属すると言って差し支えない彼女を見ていると、色々なことを考えさせられる。今日、仕事の帰り道に、彼女の顔を思い浮かべながら考えたのは「…

「生きよ、堕ちよ」と彼は言った

読んだ方が直ぐに気付かれるかどうか分からないが、この「霊園」という作品は、東日本大震災の惨禍から着想を得て綴ったものである。執筆は、震災の年の十月頃で、私は直接的に罹災した訳ではないが、当然のことながら震災発生当時の騒然たる世情は未だに生…

歌い手のマテリアル

このブログに投稿されている自作の拙い詩篇は、2011年10月13日以降に書いたものである。東日本大震災が発生した、良くも悪くも長く記憶に留められるであろうこの年は、私の身辺に様々な変動が起こった一年でもあった。 幾度もこのブログで断片的に述…

詩歌という経験

私が初めて詩歌らしきものを書いたのは、小学校の国語の授業で詩を書くという課題を与えられたときであり、ノートに幾つも詩を書いて教室で発表することに名状し難い愉悦を感じたことを、今でも懐かしく思い出せる。無論、今から振り返れば随分と稚拙なもの…

言葉を汲み上げる日々

明日は朝から晩まで仕事なので、今日は手短に書いておく。 これと言って明確に書きたいことが思い浮かんだ訳でもないのに、こうやって記事を書き起こすのは、こうした作業に関心のない人にとっては変態の所業と感じられるに違いない。別に芸能人でも作家でも…

峻烈な風景と、私が育てられた場所

生きることは振り返ることであり、思い出すことでもある。言い方を換えれば、生きることは思い出すことに似ている。自分がどういう経路を辿って、現在の場所まで辿り着いたのか、それを改めて顧みることは、私の心に不思議な感興を与える。 今日、売場へ会社…

選ぶこと、迷うこと、信じること

連日、転職活動への決意を語り続けておきながら、この期に及んで、迷いが生じている。我ながら情けない限りだが、心が揺らいでいることは事実なので、恥を忍んでありのままに書こうと思う。 今日は会議だった。退職の件に就いて、直属の上司が、更に自分の上…

それは私の望む道ではない

夕刻、携帯を開いたら(今どき、携帯を「開く」とは言わないと、以前、妻に笑われたことを思いだす)、先週面接を受けた人材派遣の会社から、不採用を告げる所謂「お祈りメール」が届いていた。 saladboze.hatenablog.com 現在の会社に入って十年が経ち、ア…

競馬と莨と、少年の夏

仕事を終えて十時過ぎに家に帰り着き、偶々テレビのチャンネルを回したら(今どきダイヤル式のテレビなんて存在しないし、一定の年齢層から下の人々は、チャンネルを「回す」とは言わないのだろうか)、凱旋門賞の中継を流していた。今年の日本ダービーを勝…

貴方は、その仕事を愛してますか

会社の直属の上司に、改めて退職の意思を告げた。 内定を確保した訳ではないが、年末の繁忙期に向けて、小売の現場は俄かに忙しくなる。十二月に入り、冬の賞与が支給され、歳暮やクリスマスプレゼントを購入する顧客が百貨店のフロアに濫れ始める頃になれば…

自由でありたいと願うのは、幼稚だろうか

「自由」という言葉の定義は難しい。「自由」という言葉を巡る議論は、何百年もの間、延々と続けられてきたに違いない。誰もが、手軽に「自由」と口にする。だが、多くの人は「自由」の姿をきちんと目の当たりにしたことさえない。 元々、西洋から発祥した「…

本当の言葉、転職の現実

昨夜の記事に書いた通り、今日は面接を二社受けてきた。 saladboze.hatenablog.com どちらも人材派遣、職業紹介などの事業を展開する会社で、私はキャリアコンサルタントという職種に応募した。名前は仰々しいが、要するに営業である。 昨夜、仕事の帰り道、…

「転職」の根底にある想い

今日は終日、会議だった。私の職種は小売業の尖兵なので、日頃は店舗に通勤するのだが、月に三回ほど、東京の事務所へ会議に出掛けていく。売上や収益に関する対策の立案や、商品計画や労務管理やら、会社の方針説明やら、その他の細々とした雑用も含めて、…

会社が私を縛るのではない。私が私を縛っているのだ。

「自縄自縛」という言葉がある。文字通り、自分で自分を縛るという意味だ。 自分の本心を掘り下げて、今まで余り直視した例のない暗がりにまで鼻面を突っ込んで、深く覗き込んでみようと努めるのだけれど、自分で自分の躰を抓るときのように、どうしても手加…

「妻」と呼ばれる人々

世の中には色々な役割があり、誰しも社会、或いは世界という大きな天蓋の下で、何らかの地位を占めながら生きている以上は、そうした役割の仮面やら鎧やらに縛られる宿命からは逃れられない。夫婦というのも役割の一種で、私たちの社会の礎になる、微小な単…

限られた時間の中で生きること

連日、転職を巡る諸問題が私の頭を悩ませている。そう書くと、酷く苦しんだり憔悴したりしているように聞こえるかも知れないが、思い詰めてはいない。ただ、考えなければならないこと、改めて検討しておかなければならないこと、それらが泡沫のように次々と…

「情」の問題

引き続き、私の人生において目下、最重要の問題である「転職活動」を通じて考えたことを徒然と書き綴ることにする。 直属の上司に退職の意思を打ち明けたところ、上には報告せずにおくから考え直せと言われ、数日が経過した。今でも退職、転職という基本的な…

「理想」を持つことの意義

今日、転職の為の面接を受けに、久方振りに横浜方面まで足を延ばした。 そこは個別指導の学習塾を展開している企業で、色々と面接官の方に質問を投げ掛けてみた。どんなことでも訊ねてくれ、総て正直に答えるからと大見得を切るので、私は気になったことを幾…

あの曲がり角の向こうには、どんな景色が広がっているのだろうか?

自分の想いを掘り下げることの重要性について、考える日々が続いている。彼是と雑多なことを書き散らす習慣は、このブログを始める以前から十年以上も続いている。十代の頃は、もっと訳の分からない個人的な走り書きのようなものを、ノートに書き溜めていた…

それまで存在しなかった「世界」を切り拓く為の苦闘

転職を志すに当たって、自分自身の本心を振り返り、その内側、その奥底に底流している感情や思念を探り出そうと、連日こうして文章を書き殴っている。書き進めるうちに、少しずつ見えてくるものもあれば、余計に深みに嵌まり込んで真実が遠退いてしまうよう…

転職すれば世界が変わるだろうという思い込み VS 転職したって世界は変わらないだろうという思い込み

転職すれば世界が変わるだろうという思い込みは、今の仕事に、或いは直接仕事に関わらずとも自分の現状に不満がある場合に、恩寵のように降臨する美しい幻想であろう。転職という言葉に固執せずとも、環境を変えることで今の自分から脱皮出来る、今まで出来…

言葉の瞬発力・機動力・柔軟性

saladboze.hatenablog.com 先日、上記の記事で「ですます調」の文体で書く決意を表明したばかりなのに、早くも「ですます調」で書くことに歯痒さのようなものを感じ始めて、困っている。困っていると言い出した傍から、こうして「ですます調」を抛棄している…

或る組織の内側でしか通用しない「価値観」

どうも今晩は、サラダ坊主です。 最近、転職活動を始めました。 今の会社には、二十歳のときから十年も御世話になっており、愛着もあるのですが、自分の心の中でどんどん、この会社で働くことへの意欲が失われつつあるのです。その理由は複合的なもので、簡…

書くことで、人の「想い」に触れる

どうも今晩は、サラダ坊主です。 数日間、更新を怠っておりました。 最近、これから自分はどういう人生を送っていきたいのか、或いは送っていきたいと思っているのか、そういうアイデンティティに関わる問題に就いて、考え込む日々が続いています。 これはな…

信じられないものを信じているように振舞う苦しみ

どうも今晩は、サラダ坊主です。 連日、己の「本心」と向き合うという主題を巡って記事を書いています。これは私にとっては結構重要な問題であり、遡れば少年期の頃からずっと解決し切れないままに持ち越し続けている難問です。 例えば私は中学生の頃、生ま…

確信を持って語れることが、私に幾つあるだろう?

どうも今晩は、サラダ坊主です。 こうしてブログを書いたり、或いは日常の会話の中で意見や感想を交わしたりするとき、私たちは実に多くの「考え」や「認識」を語っていますが、その考えが常に「確信」によって支えられているという方は、いらっしゃいますか…

「文学的なもの」への曰く言い難い憧れ

どうも今晩は、サラダ坊主です。 私は小さい頃から本を読むのが好きで、小学校一年生の参観日で「将来の夢」というテーマで一人ずつ簡単な発表をする機会があったときには、幼稚園児の頃から愛読していたヒュー・ロフティングの「ドリトル先生」シリーズ(井…

見知らぬ人に、語り掛けるように

不図思い立って、今日から暫く「ですます調」の文体で記事を書こうと思う。その後付けの理由も、ですます調で書いてみる。 saladboze.hatenablog.com どうも今晩は、サラダ坊主です。 元々、開設当初は、ですます調の文体で書き綴っていた当ブログですが、上…

世界が終わるとしても、私は今日を生きていかねばならないし、会社が潰れても、夜明けはどうしたってやってくる

何とも不可解な表題の記事になる。大して深い理由はない。最近、漠然と考えていることを例によって書き綴るだけだ。 二十歳前後の頃、私は働くことが嫌いだった。幾つか会社を辞めて、当時の家族に迷惑を掛けたこともある。十代の半ばくらいから、所謂社会的…